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ペーパーラウンド型オルゴール 
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オルゴール屋ドットコム

TEL 0940-47-2074

オルゴールのまめ知識
1:「オルゴール」の名前の由来
 江戸時代の頃,オランダ人が伝えた自動演奏装置を,オランダ語のオルガンを意味する「オルゲル(orgel)」と紹介したそうです。
それが日本では「オルゴール」となったそうです。
 西欧ではミュージックボックス(Music Box)と呼ばれていますので,オルゴールは日本語のようですね。

 「日本オルゴール協会」では,オルゴールの定義を『オルゴールとは,手動または自動的に音楽を演奏する機械で,櫛歯に似た特殊鋼製の発音体(鳴金または振動板)を回転胴(ドラム)に植えつけられているピンで弾き,自動的にメロディを奏でるもの』としています。

 定義というのは,なんとも難しい表現しかできないものなんですね。この定義だと,後述している「ディスクオルゴール」は該当しないような記述ですね。もっと広義に解釈して「音楽自動演奏装置」とでも解釈しましょうか。(ちょっと広げすぎか?)

 余談ですが,当方のサイトをオランダ風に読むと「オルゲル屋ドットコム」になりますね。 これでは何屋さんかわからない人が出てきそうです。

2:日本の量産オルゴールの歴史
 現在,日本で量産されているオルゴールの歴史は,昭和21年頃,スイスのオルゴールの研究から始まり,昭和23年頃量産が開始されました。  オルゴールの研究は,当時の通産省からの指示,指導もあっての研究開始だったようです。
 当時は,「エリーゼの為に」や「乙女の祈り」などの,クラシック曲中心のオルゴールでした。

 その後,爆発的に売れるきっかけとなったのは,昭和25年から28年の朝鮮戦争(日本は米軍の補給基地として重要な役割を果たし,特需あり)が契機になりました。当時のアメリカ兵が日本のお土産としてオルゴールをアメリカ本土へ持ち帰り,大人気となったようです。

 当時の一番人気の曲は「グランドファザーズクロック」で,数十万台も売れたそうです。日本でも最近リバイバルでヒットした「大きな古時計」です。
 生産ラインでは,毎日毎日「グランドファザーズクロック」の生産がフル稼働でした。工場全体がこの曲で埋め尽くされていたそうです。
 「支那の夜」のオルゴールも人気だったそうです。

 最近,古い日本の歌謡曲でオルゴールになっていないか?お問い合わせが多いのですが,当時は現在のインターネットのような仕組みもありませんでしたので,メーカー主導の無難な「クラシック」中心の曲作りでした。

 その後,現在では世界の90%のシェアを占めるまで成長しました。
  

3:オルゴールの種類
 オルゴールの種類には,メカの構造上の違いから大きく分けて次の2種類があります。

◆シリンダーオルゴール◆
 日本オルゴール協会の定義そのもののオルゴールですね。シリンダー(円筒)<ドラム>に植え付けられているピン状の突起物で振動板(櫛歯)を弾き,音楽を演奏するタイプです。

シリンダーオルゴール


◆ディスクオルゴール◆
 振動板(櫛歯)を弾き,音楽を演奏することに変りは無いのですが,シリンダー(円筒)<ドラム>の替わりに円盤を使っています。
 円盤に穴をあけ,シリンダーのピンに替わる突起物を作りますが,この突起物で振動板(櫛歯)を直接弾くのではなく,突起物がスターホイールといわれる鋼鉄製のツメのある円盤状の装置を回し,このスターホイールのツメが振動板(櫛歯)を弾きます。

ディスクオルゴール スターホイール
振動板(櫛歯)の前面に見えるのがスターホイールです。


 当店で販売している「ペーパーラウンド型オルゴール」も円盤の替わりにペーパーを使っていますが,基本的な仕組みは同じです。

ペーパーラウンド型オルゴール ペーパーラウンド型オルゴール機械
内部の機械です。前面に見えるのがスターホイールで,振動板(櫛歯)は見えません。



4:シリンダーオルゴールを構成する部品
 シリンダーオルゴールを構成する部品を簡単に説明させていただきます。
 まず,以下の30弁のメカの画像を参照して下さい。

シリンダーオルゴールの構造

●香箱
  オルゴールの動力であるゼンマイが格納されています。
  ゼンマイを巻いて,ゼンマイが戻る力でオルゴールを奏でます。
  ゼンマイは時計職人が考案したそうです。
  パソコンに例えるならば,「電源」でしょうか。

●振動板(櫛歯)
  実際に音を奏でている部品です。
  ドラム(シリンダー)のピンが弾いています。
  振動板は「ドレミファソラシド・・・」とは並んでいません。
  曲により,使う音は違いますので,曲単位に振動板は違います。
  この振動板については,後のほうで,もう少し詳しく書いています。
  パソコンに例えるならば,「ハードウェア」でしょうか。
  (例えに少々無理があります。ハードとソフトの両方ですね)

●ドラム(シリンダー)
 円柱に振動板を弾くための針や突起物が施されています。
 曲単位に針の場所(位置)が違います。
 このドラムが大きくなれば1回転の時間が長くなります。横に長くなれば,より多くの振動板を弾けますので,音楽性豊な曲が表現できますね。
 当然,振動板と同じように,曲単位にドラムの針の位置は異なりますので,曲ごとに違うドラムになります。
 パソコンに例えるならば,「ソフトウェア」でしょうか。
 (例えに少々無理があります。ハードとソフトの両方ですね)

●フレーム
 オルゴールの他の部品が取り付けてある土台です。
 振動板の音をBOXなどに共鳴させる働きもあります。
 フレームの材質や質量といったところが音質にも影響してきます。
 パソコンに例えるならば,「マザーボード」でしょうか。

●ガバナ(調速機構)
 ドラム(シリンダー)が回転する速度を一定に保つように,速度調整をしています。
 ゼンマイを全て巻いた時と,ゼンマイが切れる前では,ゼンマイの力が異なりますので,その力を出来る限り一定に保とうとするような働きを担っています。

 でも,ゼンマイが切れる直前は速度が遅くなりますよね。それがまた「哀愁があっていい」という方もいらっしゃいます。
 パソコンに例えるならば,「OS?」でしょうか。
 (だんだん例えに無理が出てきました・・・強引な例えです。お気になさらぬように・・・。)


5:振動板(櫛歯)の秘密
 振動板(櫛歯)は,歯が長いほうが「低音」で,短いほうが「高音」です。
 「振動板は曲ごとに違う」とご説明しましたが,この振動板を曲ごとに在庫するのは非常に無理があることはご理解いただけると思います。

 振動板はある程度一定の音が出せる幅をもった「ブランク振動板」があります。例えば,1本の歯が「ド〜ファまでの音が出せる」といった具合です。このように,1本1本の歯が違った幅の音を出せるようになっています。

 この振動板の歯の裏側を削ると,決められた幅の中の音に変える事が出来ます。この作業が「調律」になります。手作りで作っているものは,この「調律」作業を手作業で行い,音感の優れた職人が「耳」で調律しています。この作業で曲ごとに違う振動板を作っています。

 23弁以上の商品や,「「18弁1台からのリクエスト」」商品は,この手作業による調律を行っています。

 機械生産のオルゴールでは,機械が画一的に削っています。当然,手作業で削って調律したほうが音質が良くなります。


6:曲を止める「ストッパー」の仕組
 商品の説明欄で,『曲を止めるストッパーは・・・・・』といった記載があると思います。これについて少々説明したいと思います。

 一般的なオルゴールのイメージとして,『宝石箱の蓋を開けるとオルゴールが鳴り始め,蓋を閉めるとオルゴールが止まる』というのがあると思います。これを,商品説明の中では『曲を止めるストッパーは蓋の開閉式です』と説明しています。

 商品説明の中で『曲を止めるストッパーはつまみ式です』と説明しているのは,蓋を開閉してもオルゴールは鳴ったり,止まったりせずに「つまみ」を左右に回したり,左右にスライドさせたリすることにより,オルゴールが鳴ったり,止まったりします。

 「つまみ」が付いている場所は底面(左右に回す)だったり,前面(左右にスライドさせる)だったりします。

 曲を止める仕組みは,いたって簡単で,上記4:で説明している「ガバナ(調速機構)」の部分で,ブンブン回っている羽状(材質は18弁がゴムで,23弁,30弁は金属です)の装置を止めています。この,止める仕組みがBOXの形状などにより異なります。

 オルゴールのBOXを企画する場合,「BOXの外観や素材」「音の共鳴(音の良し悪し)」と共に,「ストッパーの形状をどうするか」も一つの検討課題です。

 18弁や23弁,30弁は曲の途中でもストッパーにより曲は止まりますが,50弁や72弁は曲が終わったときにストッパーが機能し,曲を止めます。50弁や72弁のストッパーの仕組みは全く別で,フック状の装置が曲の最後にシリンダーに引っかかり,曲を止めるようになっています。

 18弁や23弁,30弁商品も,出来ましたら曲の最後で意識的に止めるようにするのが,商品を長持ちさせ,音質を保つ秘訣です。(特に,23弁,30弁の商品はお願します)これは,振動板を弾いてる途中で止めると,振動板が傷む恐れがあるからです。